『ここはすべての夜明け前』読書記録~機械の体を通して人の心を覗く不思議な旅

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著者は間宮改衣さんで、この作品がデビュー作です。

まずは簡単なあらすじを紹介。

25歳の時に「融合手術」を受け、老化しない身体を手に入れた主人公が語る家族史。父親や兄弟、甥との複雑な関係性が描かれる中で、主人公の孤独や葛藤を描く。
物語は、彼女が新たな人類との出会いを経て、最終的にどのような選択をするのかに焦点を当てています。SF的な設定を背景にして、家族や人間関係の本質に迫る深いテーマを描いた作品です。

ざっとこんな感じですが、物語を楽しむというよりも、主人公の心をのぞき込むために物語が存在しているといった印象を受けました。

かつき

それでは、私の独断と偏見に基づく感想をどうぞ。

目次

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独特な文体とAudibleのすすめ

まず最初に触れなくてはならないのが、文体についてです。

この作品は文体がかなり特殊です。ひらがなをたくさん使った文体で、主人公の幼さと無機質さを表現しているんだろうと思うのですが・・・これが正直言って読みにくい!

「わたしはきょうもまちのなかをあるいていた」みたいな感じで(実際の例ではありません)、ひらがなばかりが続くと、意味を掴むのが大変です。主人公のキャラクターをうまく表現する手法だとは思うんですが、読むことにストレスを感じて挫折する方も多いのではないでしょうか。

わたしも本を購入して読み始めたものの、挫折しかけました。
でも面白そうな雰囲気はあったのであきらめきれずに悩んでいた時、Audible版を見つけました。

これが正解でしたね。
ナレーターさんが本当に素晴らしくて、主人公の幼さと無機質さを演技でうまく表現してくれています。ひらがな文体に戸惑っている方は、一度Audible版を試してみてください。

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主人公の内面をどう読むか

この作品の面白いところは、主人公の内面をどう解釈するかで、物語の見え方がまったく変わってくるところでしょう。

わたしは読みながら、「表面上は幼く無感情に見せているけど、裏に隠している何かがある」と感じていました。邪推かもしれませんが、幼さと無機質さの裏には深い絶望や復讐心があるように感じたんです。

そう感じて「絶望や復讐心からの解放」の物語として読むこともできるし、また別の視点から見ることもできるかもしれません。一人一人の読者によって、違った結論が得られる作品だと思います。

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SFだけど、どこか身近に感じる理由

この作品は明らかにSFで現実離れした設定なのに、どこか自分のことのような身近さがあります。不老不死、機械との融合なんてのは未知の世界ですが、人間の感情や家族の複雑さは普遍的。現代から物語が始まったためか、この普遍的な部分を最後まで意識して読めました。

想像力を働かせ、自分との共通点をさがす。そこがこの作品の魅力ではないかと思う。
表面上はSFなのに、実は自分の心を映す鏡のように感じられました。

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おわりに

『ここはすべての夜明け前』は、読み終わった後も心に残る不思議な作品です。人によって感想が大きく分かれると思いますが、それもまた魅力の一つ。

少し読みづらい文体に挑戦してみるのも良いですし、Audibleで聴くのもおすすめです。どちらにしても、この独特な世界観に触れる価値はあると思います。みなさんはどんな感想を持つか、ぜひ教えてくださいね!

かつき

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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