絵本で最高の知育を!~対話型読み聞かせの効果と実践方法

アイキャッチ画像「対話型読み聞かせ解説」母親が子供に読み聞かせをしている
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読み聞かせには、親子の絆を深めるだけでなく、子どもの言語能力や想像力、感情の発達を促すなど、多くのメリットがあります。

それだけでも十分効果的なのですが、もっと知育効果を高める方法があります。

それが、『対話型読み聞かせ』です。

この記事では、『対話型読み聞かせ』の効果や、子供たちの理解力や言語能力を高める方法。『対話型読み聞かせ』の効果を最大化するための、具体的なアプローチについてご紹介します。
また、年齢に合わせた具体的な実践方法についてもご紹介します。

読み聞かせの時間がもっと楽しく、そして子供にとってもっと有意義なものになるヒントが満載です。
ぜひ、読み聞かせの新しい扉を開いてみてください。 

かつき

この記事は、以下のような方々に向けて書かれています。
・対話型読み聞かせの効果について知りたい方
・対話型読み聞かせの具体的なやり方を知りたい方

目次

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知育効果の高い、『対話型読み聞かせ』とは?

対話型読み聞かせは、読み手が一方的に読むだけでなく、子どもに質問したり意見を聞いたりしながら進める読み聞かせ方です。

子どもは、受け身で聞くだけではないので、お話について深く考えることができ、考える力や伝える力を育む効果が期待できます。

例えば、「このブタさん、何をしているのかな?」「そうだね、おうちを作っているんだね。」のように、質問と共感を通して、子どもは安心して絵本の世界を楽しむことができます。

また、対話によって子供の集中力や記憶力も高まり、親子のコミュニケーションを深める良い機会にもなります。

対話型読み聞かせは、アメリカの多くの幼稚園や小学校で導入されており、ハーバード大学で研究されている「ダイアロジック・リーディング」という手法を土台にしています。

子どもに絵本を読み聞かせながら話している

『対話型読み聞かせ』がもたらす効果

『対話型読み聞かせ』は、子どもの発達に多くの良い影響を与えます。

アメリカでは「ダイアロジック・リーディング」として知られており、子どもの「伝える力」「思考力」「読解力」などを育む効果が期待されています。
幼児期から実践することができ、語彙力向上、文章読解力向上、外国語習得などの効果があるとされています。

  1. 子どもの知的刺激を高め、能力を引き出す
    対話を通して、子どもは受け身で話を聞くだけでなく、自分の考えや意見を表明する機会が得られます。これにより、思考力や表現力が育まれ、自発的に学習する姿勢が身につくと考えられています。
  2. 語彙力や表現力の向上
    読み手とのやり取りの中で、子どもは自然と新しい言葉や表現に触れることができます。また、自分の言葉で考えを伝える経験を通して、語彙力や表現力が磨かれていきます。
  3. コミュニケーション能力の向上
    読み手と意見交換をする中で、子どもは自分の考えを分かりやすく伝える方法を学ぶことができます。また、相手の意見を聞き、理解する力も養われると考えられています。
  4. 親子の絆を深める
    読み聞かせを通して、親子で共通の体験を共有することで、心の距離が縮まります。対話を通して、子どもの興味関心を深く理解することもできます。
  5. 集中力と記憶力、想像力、読解力の向上
    対話によって、子どもはより積極的に物語に参加し、内容への理解が深まります。これにより、集中力や記憶力、想像力、読解力が向上すると考えられています。
  6. 自尊心の向上と心の安定
    読み手が子どもの意見を尊重し、共感することで、子どもは自分を受け入れられていると感じ、自尊心が育まれます。また、安心感を得ることで、情緒が安定しやすくなります。

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効果的な『対話型読み聞かせ』の実践方法

『対話型読み聞かせ』の4つのステップ

『対話型読み聞かせ』は、子どもの反応を見ながら、次の4つのステップで進めていきます。

  1. 促進 (Prompt)
    • 絵本の内容に関する質問を通して、子どもの意見を引き出し、発言を促します。
    • 「この絵には何が描かれているかな?」「主人公はどう思ったかな?」など、開かれた質問を投げかけ、自由に答えられるようにしましょう。
  2. 評価 (Evaluate)
    • 子どもが発言した内容を否定せず、共感する言葉で受け止めます。
    • 「そうだね!」「面白いね!」など、肯定的に反応し、子どもの発言を尊重しましょう。
  3. 展開 (Expand)
    • 子どもの発言を基に、情報を加えたり、言い換えたりしながら会話を広げていきます。
    • 「○○ちゃんはそう思ったんだね。この絵をよく見てみると、こんなことも書いてあるよ。」など、子どもの発言をさらに深掘りしたり、新しい情報を提供したりしましょう。
  4. 反復 (Repeat)
    • 大事な単語を繰り返したり、一部を子どもに読んでもらうなどして、内容の理解を深めます。
    • 「この言葉、覚えてるかな?」「もう一度言ってみようか?」など、繰り返すことで、言葉や内容が定着しやすくなります。
対話型読み聞かせの4つのステップ

家庭での実践ポイント

『対話型読み聞かせ』を、家庭で実践する際のポイントをまとめました。

  1. 簡単な言葉で質問をする
    子供にとって分かりやすい言葉や表現を使い、簡単な言葉で質問をすることが大切です。「この動物は何をしているのかな?」「次はどうなると思う?」など、子供が答えやすい質問を心がけましょう。
  2. オープンクエスチョンを意識する
    「はい」や「いいえ」などで答える質問ではなく、自由に表現できる質問を心掛けましょう。
  3. あいづちを打つ
    「うんうん」「そうだね」などと相づちを打ち、子どもの話を聞いている姿勢を示すことが大切です。興味を持って聞き入る姿勢を持つことで、子供は自信を持って話すことができます。
  4. 子供の興味関心を優先する
    子供が好きなキャラクターや遊びに関する質問をすると、子供は自分の興味を引かれて積極的に参加してくれるでしょう。
  5. 間違っていても否定しない
    子どもが間違ったことを言っても否定はしません。的外れな答えであっても、「面白いね。そのあとどうなるんだろう?」など、発言に共感し、話を広げるように声掛けを行いましょう。
  6. 情報を足して発話を拡張する
    子どもの発言に対して、さらに情報を加えることで、子どもの世界を広げてあげましょう。「ワンワンだ」と言ったなら、「そうだね、ワンワン笑ってるね。何か楽しいことがあったのかな?」と発見と想像を繋げる質問をしてみましょう。
  7. 理解を促進するために繰り返す
    大事な単語や内容を繰り返すことで、記憶に残りやすくなります。子どもが言った内容を繰り返すことも重要です。
  8. 細かな部分に注目して質問する
    絵本の細かな部分に注目して質問することで、子どもの観察力や思考力を育むことができます。「この絵の端っこに何かいるね。なんだと思う?」など、絵本の隅々まで観察する力を養いましょう。
  9. 生活に関連した質問で理解を深める
    絵本の内容を、子どもの日常生活と結びつけることで、より理解を深めることができます。「くまさん怒っちゃったね。保育園のお友達もこんなとき怒るかな?」などの質問で、共感性を育みましょう。

注意点

対話型読み聞かせを実践する際は、以下の点に注意してください。

  • 子どものペースに合わせて進める
  • 子どもの興味関心を優先する
  • 完璧を求めない
  • 楽しく読み聞かせを行う

対話型読み聞かせは、あくまでも子どもが楽しく読書体験をするための方法の一つです。
子どもが楽しむことを一番の目標にしてください

かつき

親子で楽しい時間を過ごしながら、自然と学びを深めていきましょう。

森の中で男の子と動物たちが遊んでいる

年齢別の対話型読み聞かせのポイント

対話型読み聞かせは、子供の年齢や発達段階に合わせて、柔軟に対応することが大切です。
子供の反応を見ながら、適切な声かけや質問を心がけましょう。

年齢別のポイントをまとめましたが、あくまで参考程度の指標です。
子どもが興味を持つ点は、その子の個性や発達の早さにもよりますので、楽しめているかどうかの確認は忘れないでください。

乳幼児期(0~2歳頃)

  • 五感を刺激する絵本を選ぶ
    色彩豊かで、触ったり音が鳴ったりする絵本を選ぶと、赤ちゃんの興味を引きやすいでしょう。
  • 短い言葉で語りかける
    まだ言葉の意味を理解できない時期なので、「ワンワンだね」「赤いね」など、短い言葉で語りかけましょう。
  • 繰り返しのフレーズを楽しむ
    同じフレーズを繰り返すことで、赤ちゃんは安心して楽しめます。
    「いないいないばあ!」などの遊びも効果的です。
  • スキンシップを大切にする
    読み聞かせながら、優しく抱きしめたり、体を撫でたりして、安心感を与えましょう。

幼児期(3~5歳頃)

  • 子供の興味に合わせた絵本を選ぶ
    車や動物など、子供が好きなテーマの絵本を選ぶと、より集中して聞いてくれます。
  • 子供の言葉を繰り返す
    子供が話した言葉を繰り返したり、言い換えて返したりすることで、語彙力や表現力を豊かにします。
  • 一緒に声を出して楽しむ
    登場人物になりきって声を出したり、歌を歌ったりするなど、積極的に参加することで、より絵本の世界に入り込めます。
  • 全部読まずに、子どもに文章を完成させてもらう
    絵を指さしたりして、文章の続きを子どもに完成させてもらいます。「そこにいたのは……」「うさぎさん!」などのやり取りで物語に入り込みやすくなります。

小学校低学年(6~8歳頃)

  • 少し長いお話に挑戦する
    物語性のある絵本や、文字数の多い絵本にも挑戦してみましょう。子供の集中力や読解力を養います。
  • 感想を共有する
    「面白かったね」「この場面が好きだったな」など、感想を共有することで、共感性を育みます。
  • 想像力を広げる質問をする
    「もしも君だったらどうする?」「この後どうなると思う?」など、想像力を掻き立てる質問を投げかけましょう。
  • 自分で読む時間を設ける
    読み聞かせだけでなく、子供が自分で読む時間を作ることで、読書への意欲を高めます。

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まとめ

この記事では、対話型読み聞かせについて、その効果や実践方法、注意点などを詳しく解説しました。

対話型読み聞かせは、子どもの言語能力、思考力、コミュニケーション能力、そして親子の絆を育む素晴らしい方法です。

ぜひ、今日からでもお子さんとの読み聞かせに取り入れてみてください。絵本を読む時間が、もっと楽しく、有意義なものになるはずです。

かつき

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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